建物関係について書きます。
建物の設計、建築、天井スピーカー、等です
建物
2015年にカフェスペースのある家を建てました。
建築士にお願いして、木造二世帯住宅にカフェスペースを設けてもらいました。
カフェは、一階の親世帯用スペースと二階の子世帯用スペースの中間にあります。
両世帯の緩衝中間部分がカフェスペースです。
下の写真は、カフェの入り口から撮影したものです。
写真では見えませんが、右手に二階子供世帯に行く階段へ続くドアがあります。
また、左手奥には、親世帯へ続くドアがあります。
無垢の木のテーブルがたった一つ。
革張りの椅子がたった6脚です。
もともとは親世帯・子世帯が一緒にお茶を飲む為のスペースだったからです。
土足でも入れる様に、丈夫な床材を建築士が選んでくれました。
(現在は入り口で靴を脱いでもらっています。
この床板の下には、床暖房用の温水を流すチューブが設置されています。
今はカフェ開業前なので、友人との呑み会等に使っています。
また、併設しているシェアハウスの入居者も勉強場所に使っています。
設計会社
設計の依頼先は、「住まい塾」という設計家集団です。
https://sumai-jyuku.gr.jp/
高橋修一さんという設計家が、この設計集団を率いています。
この設計家集団は、のびのびとした空間、長い年月で味わいを増し、愛着が抱く住宅つくりを目標としています。
私が設計を依頼した頃は、設計が順番待ちでした(2年くらい)
現在は待たなくても大丈夫と聞いています。
この設計集団の面白いところは、彼らに共感した工務店とタグを組んでいるところです。
工務店の方々と話をすると、「住まい塾の家は、手間がかかるんだよな~」と嬉しそうにボヤいています。
技術の高い工務店は、自分たちの技術を100%発揮できる様な仕事があまり無く、住まい塾の仕事はやりがいがあって楽しいそうです。
このカフェを作ってくれた工務店の人達も技術が高く、本社が東京なのに、北海道の施主からお呼びがかかり飛行機で北海道までいって施工したこともあるとのことでした。
私は、工務店と契約してから、お気に入りの大工さんの手があくまで、ひと月くらい我慢して待ちました!
注文建築と言うと、高い!というイメージがありますが、住宅メーカーの様にテレビ広告費をかけない分だけ、同じ値段でも内容の良いモノが出来るとおもっています。
私がこの設計集団を知ったきっかけになる本があります。
書籍名は、「知的住まいづくり考」です。
https://sumai-jyuku.gr.jp/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%89%A9%E7%B4%B9%E4%BB%8B/
その他の設計・運営アドバイザー
私は、この他にも古い実家などをリノベーションしてシェアハウスも運営しています。
その際に運営方針を含めてお世話になった会社が、他にもあります。
- ブルースタジオ社 http://www.bluestudio.jp/
設計会社であり、かつ、不動産会社です。
築40年の木造家屋をシェアハウスにリノベーションする際に設計・運営アドバイスをお願いしました。
テレビ広告で有名な住宅メーカーからも「無料で見積もりさせて下さい!」と言われ表紙が豪華な見積もりをもらいましが、中の図面はコピペの様で魅力が全くありませんでした。
その後ブルースタジオ社に打診したところ、「調査・初期提案作成には費用がかかります!」と言われ驚きました。しかし、出来上がった提案は大変すばらしく一目ぼれでこの会社に決めました。確か提案書作成で10万円程度かかりましたが、それ以上のとても素晴らしい内容でした。
ブルースタジオは、古い建物の再生を得意とし、NHKのプロフェッショナルと言う番組で紹介されています。(社名はNHKなので出ませんでしたが。。。)
https://www.nhk.or.jp/professional/2017/0116/index.html
このブルースタジオを知ったきっかけは、住宅のリフォームに関心があり、図書館で20冊以上のリフォーム関係の本を読みあさっていた時の出会いです。
「リノベーション物件に住もう!~(超)中古主義のすすめ」という本です。
今、amazonで確認したら94円で売ってました。送料含め257円です!!
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%AA/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%AA
- アトリエM http://atelier-m-ikkyu.jp/
女性建築家が運営する建築設計事務所です。 女性目線でシェアハウスの運営・管理をお願いしています。
私が彼女と知り合ったきっかけは、女性専用のシェアハウスを計画している時でした。色々ネットで探して、積極的に発言・提案されていたので、アドバイスをお願いしました。
女性の設計アドバイザーはとても重要です。 男性設計者が見落としがちな点を女性目線で補ってくれます。 例えば
- トイレの照明ですが、男性の設計者だと、一定の明るさがあればイイと考えますが、実際は、鏡の両側で丁度女性の顔を高さで左右に小さい照明が必要です。 トイレで化粧を確認するので。
- 玄関ホールには、姿見が必要です。 靴を履いてから、全身と靴の調和を確認する為です。よほどおしゃれな男性でないと気が付きません。
- 下足箱の一部はロングブーツに対応した高さが必要です。
逆に女性の設計助手が気付かないこともあります。
私の自宅の玄関ですが、男性は、靴の紐を結ぶのですが、丁度天井照明が頭の真上にあり、自分の頭が影になって、靴の紐が見えません!
照明
ドムスというドイツの会社のペンダントライトを使いました。
https://www.nova-lighting.net/domus-online-shop/pendant/deco/
これは、設計会社のおすすめです。
日本の代理店は、ノーバと言う会社です。
https://www.nova-lighting.net/
和紙を通して黄昏を思わせるオレンジ色の光が漏れてきて綺麗です。フレームの木のぬくもりと良くあってます。
Boseのスピーカーとアンプ
喫茶店用のスピーカーは、BOSE一択だと思います。その理由は、
- 天井に埋め込めるので、スペースを取らない。
- 知名度が高く、値段も手ごろ
- 業務用の支援サービスがある
クラシックマニアに特化したスピーカーならヨーロッパのもの(例えばタンノイ社)、Jazzに特化したものならアメリカのもの(例えばJBL)が有名だと思いますが、これらは、床に置くタイプの大型スピーカーで場所をとります。 また、ステレオで聞く場合には、左右のスピーカーの中心で聞くのが良いため、椅子の配置にも制限があります。音楽を集中して聞くためのカフェでない限りは、天井にスピーカーを埋め込むのが良いと思います。
BOSEは、知名度もあり、その割には、私が購入した天井スピーカーは驚くほど、手ごろな値段でした。 音の感じは、「楽しい音!」です。どんなジャンルの音楽でも、楽しく聞かせてくれます。
スピーカーの種類によっては、音量を絞ると音が痩せて貧弱に聞こえたり、逆に音量を上げると、ただうるさいだけの音になるものもありますが、私が購入したBOSEの天井スピーカーは、音量を絞っても音量を上げても、良い音を聞かせてくれます。
BOSEの業務用支援体制も良く、私は喫茶店の平面図、テーブルの配置図をメールで送ったところ、この場所にスピーカーを設置するのがベストと、図にマークしてくれました。
https://pro.bose.com/ja_jp/products/loudspeakers.html
私のカフェでは、天井埋め込み型を2台使ってますが、今思えば、トイレ入り口にもう1台、カフェ内の2台の内1台は天井から吊り下げ型にすればよかったと思ってます。
アンプもBOSEの業務用のモノがおすすめです。なぜかと言うと、左右のステレオの音をミックスさせて、複数のスピーカーから同じ音を出せるからです。 「このスピーカーの下に座った人は、右チャンネルの音しか聞こえなくて、あっちのスピーカーの下に座った人は左チャンネルの音しか聞こえない!」という状況を避けることが出来ます。 普通に家庭用オーディオアンプにはこの機能がついていません。 その他の業務用ならではの機能として、マイクをつなげて、マイクから音声が入った時だけ、音楽の音量を自動的に下げる機能もついています。 大きな喫茶店でお客様の呼び出しとかするには、便利な機能だと思います。
カフェの音楽を考えている人は、天井からぶら下げるスピーカーを一つ設置すること(音に気を使っているシンボルとして)、トイレ出口付近にもスピーカーを設置すること(トイレ使用時の音対策です)をお勧めします。
床暖房
ガスで温水をつくり、それを電気ポンプで床下に循環させる床暖房を設置しました。一番気持ちが良いのは素足で歩くことです。
カフェのお客様は、スリッパに履き替えてもらいますが、床全面が26度程度になるので、ちょうど気持ち良いと思います。
エアコンだと、熱風が体に吹き付けてくる感じがするので、 苦手なかたもいらっしゃると思います。
設計会社の紹介でユーダンという会社に依頼しました。 https://yudan.co.jp/
カフェと言っても床面積が20平米もないので、30万円位だったか。
カフェをつくる前に、自宅もこのユーダン社の床暖房を入れてます。 当時設計者から「100万円程するが、床暖房を入れるか、中止するか? 床の下に設置するから、今しか施工出来ないが。」と聞かれ、大いに迷った末に入れました。 今思うと、「100万円するが、その価値はあるから絶対入れた方が良い!」くらい言って欲しかったです。 何十年の使うものだし、その価値は十分あると思います。
但し、温水が、床板の下に設置したチューブの中を循環して床を温めるので、スイッチを入れてから1時間程度は床が温まるのに時間がかかります。 タイマーがあるので、それを見越してタイマーをセットする必要があります。
暖炉
暖炉は、夢です! 暖房は床暖房がメインなので、視覚的なものです。 壁につける薄型のモノがあるので、いつの日か設置したいと思ってます。
保健所の許可
一点失敗がありました。
設計者に「喫茶店を開きたい」と伝えていたのですが、「飲食店を開きたい」と言うべきでした。
保健所の許認可では、喫茶店と飲食店では異なります! それによって、手洗い流しの大きさなどが異なりました